リディアン・クロマティック・コンセプト覚え書き

George Russelが唱えた理論

リディアン・クロマティック基本編1

1)12平均律でのハーモニー的に中心になるスケールはメジャー・スケールではなくリディアン・スケールである。
(彼は西洋人は間違って、メジャースケールを音楽原理の中心にもって来たと述べている。)

Cリディアン・スケール

C、D、E、F#、G、A、B、C (lydian.mid)


2)その根拠になるものは、5度(3倍音に相当する)づつを積み上げていくと、C、G、D、A、E、B、F#となり
    7番目はFの音ではなく、F#の音になる。

3)実際にメジャー・スケールの音とリディアン・スケールの音それぞれを同時にならしたときにメジャー・スケールより
 リディアン・スケールの方が響がきれいである。

4)Cのノートに対して親和な音(5度づつの積上げ)から左に並べると
C、G、D、A、E、B、F# (7 tone order) リディアン・スケール
C、G、D、A、E、B、F#、G#、Eb (9 tone order)
C、G、D、A、E、B、F#、G#、Eb、Bb (10 tone order)
C、G、D、A、E、B、F#、G#、Eb、Bb、F (11 tone order)
C、G、D、A、E、B、F#、G#、Eb、Bb、F、C# (12 tone order) (lydcrho.mid)
となる。
(C#は5度の積み上げでゆくと、F#のすぐ後ろになるはずであるが、Cに対する半音上の音は一番親和性が低いので一番最後になっている。)
*この順列はリディアン・クロマティック・コンセプトの基礎となる重要な順列である。

リディアン・クロマティック基本編2

1)あるコードで使用可能なスケールを考える場合、そのコードのリディアン・スケールのルートを導くことによって、そのコードで使用可能な
 リディアン・スケールが導かれる。
 そのリディアン・スケールのルートのことをリディアントニックと呼ぶ
  コード種に対するリディアン・トニックは色々あるが、例えば
 
CM7のリティアントニックはC

G7のリティアントニックはF

Am7のリティアントニックはC

Bm7-5のリティアントニックはF

  等がある。
  CM7のとき一番マッチするスケールはCのメジャー・スケールではなく、Cのリディアン・スケールである。

2)リディアン・スケール以外のノートで親和性の高いものからリディアン・スケールのノートを交換できる。ただし左に行けば行く程親和性がなくなる。

3)Cのリディアン・スケールの内、G#、Ebをセミ・インゴーイングとしてそれぞれ下記の様なスケールを作ることができる。

リディアン・オーギュメント・スケール
C、D、E、F#、G#、A、B、C (lydaug.mid)

リディアン・ディミニッシュド・スケール
C、D、Eb、F#、G、A、B、C (lyddim.mid)

4)さらにBb,F,C#を加えることにより以下の様なスケールが拡張される。

リディアン・フラット7th・スケール
C、D、E、F#、G、A、Bb、C (lydb7.mid)

リディアン補助オーギュメント・スケール(いわいるホールトーンスケール)
C、D、E、F#、G#、Bb、C (lydauxaug.mid)

リディアン補助デイミニュッシュドスケール(いわいるディミニッシュスケール)
C、D、Eb、F、F#、G#、A、B、C (lydauxdim.mid)

リディアン補助デイミニュッシュド・ブルース・スケール(いわいるコンビネーションディミニッシュスケール)
C、Db、Eb、E、F#、G、A、Bb、C (lydblues.mid)


5)それぞれのスケールはリディアン・スケールの代理スケールとして使用可能である。(段々アウトなスケールになるが)

6)これらをまとめてリディアン・クロマチック・スケールとよぶ。

7)コードに対するリディアントニックとして、1)で説明した以外にも、下記の様なものも考えられる。
 オルタードテンション系のコードの場合によく使用される。
 この場合一番マッチするスケールはリディアンでなく他のスケールになることもある。
G7のリティアントニックはDb,Eb,G,Ab,B

Am7のリティアントニックはEb

リディアン・クロマティック基本編3

メロディー(アドリブフレーズ)を導くあたり、下記の様な4つの考えたかたがある。

   1)インゴーイング・バーティカル・メロディー

   2)アウトゴーイング・バーティカル・メロディー

   3)インゴーイング・ホリゾンタル・メロディー

   4)アウトゴーイング・ホリゾンタル・メロディー

  バーティカルというのは縦軸(コード内)、ホリゾンタルとは横軸(時間軸)であり。

  バーティカルというのは現在のコード内で、ホリゾンタルとはその曲のキーや一定のコード進行内のことである。

  インゴーイングやアウトゴーイングとはイチゼロの考えかたではなく、アウトゴーイングのレベルがある。

  ##インからアウトへ

  1)5度圏より

    5度圏の隣のリディアン・クロマチック・スケール(例えばCに対して、G、F)は少しアウトで、これが離れれば離れる程アウトである。
  2)同じリディアン・クロマチック・スケール内

    基本的にリディアン・スケールが一番親和的である。(コードやテンションによるが)それから親和性の少ないノートが含まれるスケール程アウトになっていく。

 

Quick Parent Conversion

netJazzTimeの管理人さん発案のリディアントニックを簡単に見つける方法。
コードの特徴になるノートがペアレントスケールのリディアントニックになるという考え方

C7のリティアントニックはBb:b7が特徴音

Cm7のリティアントニックはEb:b3が特徴音

Cm7b5のリティアントニックはGb:b5が特徴音

C7(b9)のリティアントニックはDb:b9が特徴音

12のキーでのリディアン・クロマティック・スケールSMF


CC#DEbEFF#GAbABbB
リディアン・スケールmidmid midmid midmid midmid midmid midmid
リディアン・オーギュメント・スケールmidmid midmid midmid midmid midmid midmid
リディアン・ディミニッシュド・スケールmidmid midmid midmid midmid midmid midmid
リディアン・フラット7th・スケールmidmid midmid midmid midmid midmid midmid
リディアン補助オーギュメント・スケールmidmid midmid midmid midmid midmid midmid
リディアン補助デイミニュッシュドスケールmidmid midmid midmid midmid midmid midmid
リディアン補助デイミニュッシュド・ブルース・スケールmidmid midmid midmid midmid midmid midmid
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